ある論理回路設計者のライブラリ

論理回路設計に関する知識を書き溜めていきます。

03_組み合わせ回路 2/2

こんにちは、筆者です。
今回は「論理回路設計の基礎知識」として組み合わせ回路について書きます。
本記事が2回目です。

組み合わせ回路の例

 前回組み合わせ回路とはから簡単な組み合わせ回路の例を使い、タイムチャートの紹介までしました。
 今回はもう少し複雑な組み合わせ回路の例を見ます。
 以下の回路を例に説明します。

f:id:kinchan8434:20220315214813p:plain
組み合わせ回路例
 この回路のタイムチャートは以下の通りです。
f:id:kinchan8434:20220315214928p:plain
タイムチャート
 信号が増えて複雑に見えますが、一つ一つ見ていきます。

 まず、この回路全体としてはa、b、c、dを入力、gを出力とする回路です。
 この回路を分解すると構成している要素は以下の通りです。

  • a、bを入力、eを出力とするAND演算
  • c、dを入力、fを出力とするOR演算
  • e、fを入力、gを出力とするAND演算

 タイムチャートに目を移すとa、b、c、dの16通りの入力に対して、gが一意に定まることが分かります。
 例えばa=0、b=1、c=1、d=0の時、g=0になります。
 これまでの例のように、「出力がその時点の入力によって一意に決定する回路」を組み合わせ回路といいます。

 次回は順序回路について書きます。

本記事は以上です。